なお、参加費とは別に、本コースのためのテキスト代金をいただきます。
このコースは,実習形式のため,SASの基本操作,DATAステップに関する知識を持っていることが前提となります.SAS初心者の方は,初日の「SAS入門コース」の受講をお薦めいたします.
数理的基礎を十分に理解するには,微積分,行列,確率論などの数学的素養が要求される.しかし,そのような事前知識がなくても,その雰囲気は味わってもらえると思う.数理的内容を理解するに当たって,一つでも二つでも参加者の疑問が解決すればと願っている.
第一部 基礎編 1. 次元縮小と誤差分離 2. 尺度とSEM 3. 離散変数のモデル 3.1 離散従属観測変数 3.2 離散独立観測変数 3.3 離散潜在変数 第二部 数理編 1. 共分散構造 2. 適合度指標 3. 共分散構造分析における統計的推測
特別な前提知識は要求しない入門的内容ですが,RDDではサンプリング方法に言及するので標本抽出の基礎知識があると分かりやすく,選挙予測では回帰分析の入門的知識があればより聞きやすいでしょう.テキストは使いませんが,林編『社会調査ハンドブック』(朝倉書店)には多くの話題が盛り込まれていて参考になると思います.
実査の方法は、モード(面接/電話/郵便/インターネット)、インタービューアの有無、コンピュータ利用の有無の3つの観点から分類でき、これによるとWeb調査は「インターネットを利用したコンピュータ支援による自記式調査」として位置づけられる。これは新しい実施方法であり、その調査法としての特性や性質は研究の途上にある。
欧米では、測定誤差の管理とその対応の観点から、調査票デザイン等に関する研究が多く行われ知見の蓄積もある。選択肢の配置、回答入力の方式、選択肢の長さ、ボタンの配置、色の使い方、テキストの配置など調査票のデザインを構成する様々な要素の違いが、それぞれに、回答に影響を与えることが知られている。しかし、日本ではこのような、測定誤差の観点からの実証的な研究はほとんどなく、Webを利用した調査に関心がある場合、特に測定誤差の実証的研究から始めなければならないのが現状である。
なお、本セミナーは2003年行動計量学会大会時のチュートリアルセミナーとほぼ同じ内容です。