ExcelからBILOGを利用するマクロ
本パッケージをご利用になりたい方は、まで、ご連絡ください。なお、本パッケージを利用して起こったいかなる不利益などに関して、作者は一切責任を負いません。なお、著作権などは、作者である菊地賢一にあります。
なお、詳細は、最新版の取り扱い説明書をご覧ください。
はじめに
本パッケージは、BILOGMG 3.0をMicrosoft Excelから利用するためのものである。このマクロでは、Excelのワークシートにデータを入力し、そこから直接、BILOGによる分析を行うことができる。
システム要件
- BILOGMG 3.0
- VBAの使えるMS Excel
動作確認は、Windows XP、Excel 2002、BILOGMG 3.0で行っている。
シートについて
このブックには、5つのシートがある。各シートの役割は以下の通りである。
- 設定
- BILOGのインストール先、一時ファイルの置き場所、モデルのパラメータ数、能力値のスケールを指定する。
- データ
- 分析するデータを貼り付ける。
- 項目パラーメータ固定値
- 推定の際に、項目パラメータを固定する場合に使用する。
- 項目パラメータ推定値
- 項目パラメータの推定結果が入る。
- 能力推定値
- 能力の推定結果が入る。
利用方法
- 設定シートで、分析する環境を設定する。
BILOGのインストール先のディレクトリ、実行時に一時ファイルを置くためのディレクトリ、モデルのパラメータ数、能力値の平均、標準偏差を設定する。
- データシートに、データを入力し範囲を指定する。
データシートを選択し、列方向に問題、行方向に受験者が対応するように2値データを入力する。正答は1、誤答は0、未受験は空欄とする。
- 項目パラメータ指定シートを選択し、分析を行う。
まず、一部、あるいは全ての問題のパラメータを既知として、分析を行いたい場合には、シートに問題番号、aパラメータ、bパラメータ、cパラメータの順で入力しておく。このパラメータ固定の作業は、全ての項目パラメータを同時に推定する場合には、必要ない。
分析は、推定実行ボタンをクリックして行う。実行するとコマンドプロンプトと呼ばれる画面が表示される。この画面には、BILOGからの出力が表示される。BILOGではPHASE1、2、3と呼ばれるフェーズが順に実行される。
なお、分析後に、グラフボタンをクリックすることで、分析を行った結果をBILOGMGに付属のアプリケーションでグラフ化することができる。
- 項目パラメータ推定値を読み込む。
項目パラメータ推定値シートを選択し、項目パラメータ読み込みボタンをクリックする。行方向に問題、列方向にaパラメータ、bパラメータ、cパラメータ、空欄、aパラメータの標準誤差、bパラメータの標準誤差、cパラメータの標準誤差の順で、シートに値が読み込まれる。
- 能力推定値を読み込む。
能力推定値シートを選択し、能力推定値読み込みボタンをクリックする。行方向に受験者、列方向に能力値、標準誤差の順で、シートに値が読み込まれる。
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