SASOLE.EXEを適当な場所にインストールする。
アーカイブSASOLEAR.EXEを実行し復元した後、作成されたディレクトリを適当な場所に移動する。ディレクトリには、必要なDLLが含まれている。
秀丸マクロSASOLE.MACとSASDIR.MACの以下の行
======================================================== runsync "C:\\Program Files\\SASOLE\\SASOLE.EXE"; ========================================================を、SASOLE.EXEを秀丸エディタから実行できるように、SASOLE.EXEを置いた場所に合わせて編集する。なお、秀丸マクロでは、ディレクトリは\\と書く。
SASOLE.MACを秀丸マクロを配置する場所に置く。通常は、Program Files\Hidemaruである。秀丸マクロは、秀丸エディタのメニュー、マクロ−マクロ登録で登録を行い、その他−動作環境−ウィンドウの中のツールバー詳細でツールバーに登録しておくと、ツールバーのボタンを押すだけでSASプログラムをSUBMITできる。
秀丸エディタで作成しているSASプログラムのSUBMITすべき部分を、ドラッグするなどして選択する。
秀丸マクロSASOLE.MACを実行する。マクロの初回の実行時に、SASを起動してセッションを開始する。セッション開始時には、SASの作業ディレクトリを選択するダイアログが開くので、作業ディレクトリを指定する。なお、秀丸エディタの上で、SUBMITするプログラムが選択されていない場合には、ファイルの内容のすべてがSUBMITされる。
秀丸マクロSASDIR.MACは、SASの作業ディレクトリを、秀丸エディタで開いているテキストファイルの置いてあるディレクトリに設定する。通常は、SASがすでに起動している状態での使用を想定している。SASが起動していない状態で使用した場合には、SASの起動時に指定した作業ディレクトリに設定された直後に、再度、ファイルの置いてあるディレクトリに設定される動作となる。なお、プログラムのSUBMITは行われない。
SASは、OLEオートメーションにより起動する必要があり、スタートメニューなどから起動されたSASのセッションには、SASプログラムをSUBMITできない。また、(他のアプリケーションからであっても)SASがOLEオートメーションによりすでに起動されている場合には、新たにSASは起動されずに、そのSASのセッションにSUBMITされる。
Visual Basic 6で作成し、MS Windows 98 (95)、SAS System for Windows v6.12、秀丸エディタ Version 2.29で動作確認を行った。
VB6のDLLが必要である。バージョンが古いか、インストールされていない場合には、アーカイブSASOLEAR.EXEを実行して、復元されたDLLとともに使用する必要がある。
SASは、CDのインストーラで通常どおりインストールを行い、レジストリに正確に登録されている必要がある。登録されていないと、OLEオートメーションから起動できない。(もしそうでない場合は、TIPS参照。)
SASはインストール時に、レジストリに登録されたデフォールトの初期設定ファイルを使って起動され、コマンドラインオプションを指定できない。デフォールトの初期設定ファイルは通常C:\SAS\CONFIG.SASである。初期設定ファイルがデフォールトのままの場合には、セッション開始時に指定した作業ディレクトリに、SASのワークファイル(SASUSERとSASWORKのディレクトリ)が作成される。(ワークファイルの場所の変更、コマンドラインオプションを指定したい場合には、TIPS参照。)
マクロ実行時には、選択部分、またはファイルの内容のすべてを、クリップボードに自動的にコピーしてからSUBMITされる。そのため、実行前の選択部分、およびクリップボードは、保存されないので注意が必要である。
SASの起動だけをしたい場合には、秀丸エディタで改行記号だけを選択するか、ファイルの内容が空の状態でSASOLE.MACを実行する。
SASUSER、SASWORKディレクトリの変更したい場合には、CONFIG.SASの-SASUSER、-WORKの指定を変更する。例えば、以下のように指定すると、SASをインストールしたディレクトリの下のSASUSER、SASWORKディレクトリを使用するように指定できる。
/* Setup the default SAS System user profile directory */ /*-SASUSER sasuser\ */ -SASUSER !sasroot\sasuser\ /* Setup the default SAS System user work directory */ /*-WORK SASWORK\ */ -WORK !sasroot\SASWORK\
SASが正確にレジストリに登録されておらず、本プログラムから起動できない場合には、次のレジストリファイルSASOLE.REGをWindowsのレジストリに追加することで、おそらく動作するようになる。上記のファイルをダブルクリックすることで追加できるが、追加する前にSASOLE.REGの内容をエディタで編集し、パス名をSASが実際にインストールされているディレクトリに合わせる必要がある。(ディレクトリは、\\と書く。)また、LocalServer32に記述してあるコマンドに、コマンドラインオプションを追加できる。オプションの追加の際には、-Automation -Nologoオプションは変更しないよう注意が必要である。なお、レジストリに変更を行う場合には、十分注意して行っていただきたい。少しでも不安がある場合には、確実な方法(SASをCDのインストーラを使ってインストールする)をとっていただきたい。
本プログラムは、クリップボード内のテキストデータをSASにSUBMITするように設計されている。このため、単独で用いたり、他のエディタなどとの併用も可能であるが、以下の注意が必要である。
SASを複数起動してしまうと、SUBMITされるSASのセッションが特定できない場合が想定されるため、SASを同時に複数起動しないこと。複数起動してしまった場合には、必要のないSASセッションを終了する必要がある。付属の秀丸マクロからSASを起動する場合には、秀丸エディタでマクロの排他制御が行われるため、問題は起こらない。
クリップボード内のテキストデータがSUBMITされるため、実行前に必ず実行すべきSASプログラムをクリップボードにコピーする必要がある。付属の秀丸マクロでは、選択が行われていない場合には、ファイルの内容のすべてをクリップボードへコピーするように記述してある。